プレゼンテーションロボット〜より気づく、よりエンゲージメントの高まるセルフレビュー体験〜
代表者名
瀬谷遼太郎
大学
電気通信大学
チーム
柏原研究室プレゼンテーションロボットチーム
応募カテゴリ
システム・ツール・アプリ
研究タイトル
プレゼンテーションロボット〜より気づく、よりエンゲージメントの高まるセルフレビュー体験〜
研究内容の概要
自分のプレゼン動画の視聴によるセルフレビューは重要であるが、自分の容姿や音声に対する心理的抵抗感によって客観視できず、改善点を見出せないという問題がある。そこで、ロボットが学習者のプレゼンを再現しセルフレビューに用いることで、容姿への違和感の軽減はもちろん、身体性を生かしてセルフレビューへのエンゲージメントおよび改善点への気づきを促す世界初のロボットを用いたセルフレビュー支援を提案する。
概要説明ファイルはこちら↓
ligp19_First_06
支援対象
1.支援している活動:研究活動
2.学習内容:学び方, その他 プレゼンテーションにおけるセルフレビュー
3.支援の意図:理解の促進, メタ認知の促進, スキルの獲得
4.学習規模:個人
研究の斬新さ、独創的な点
本研究では、動画やCGキャラクターではなく、ロボットを用いたセルフレビュー環境を生み出した。ロボットならではの特徴として動きにメリハリがありレビューすべき箇所が明確であるため、動画やCGキャラクターと比較して学習者のジェスチャーへの認識が圧倒的に向上するという点が挙げられる。また、パラ言語(話す速度や抑揚)に関しても自分の問題点への気づきを促し、改善点を見出すことに貢献する。
研究が与える影響
ロボットは動画やCGキャラクタと異なり3次元の身体性を持ち、プレゼンの場を含めて学習者のプレゼンを再現することができるため、セルフレビューに迫真性を生み出す。このような環境は今までになく、セルフレビュー活動の革新であると言える。また、ロボットが生み出す迫真性は学習者のセルフレビューに対するエンゲージメントを促し、学習者の知識獲得やセルフレビューの継続的な実施に大きく貢献すると考えられる。
研究の社会的価値
プレゼンを通した情報伝達や知の共有は社会にとって重要である。そのため、プレゼン力はこれからの社会を支える基礎能力である。そして、完成度の高いプレゼンを行うためには質の高いセルフレビュー力が必要だと断言できる。加えて、ロボットを用いれば人とのピアレビューにおいて生じる時間、場所といった制約に縛られずセルフレビューが可能であるというメリットがある。さらに、ビジネスでのプレゼンにも有効に機能するだろう。