キットビルド概念マップにおける作成プロセスの振り返り支援機能の設計・開発
代表者名
大村彰梧
大学
広島大学
チーム
学習工学研究室 KB班
応募カテゴリ
システム・ツール・アプリ
研究タイトル
キットビルド概念マップにおける作成プロセスの振り返り支援機能の設計・開発
研究内容の概要
キットビルド概念マップは教授者が作成した理解の目標となるマップを分解してできるキットをもとに、学習者に自身の理解を再構成させる手法であり、多くの授業実践から学習効果が実証されている。本研究は、概念マップ作成中の特定のプロセスに着目したアノテーションと、学習者個人のマップ作成プロセスの再生を通じて、学習者に自身の思考について振り返らせ、より深い理解を促進することができる学習環境の構築を目指す。
概要説明ファイルはこちら↓
ligp19_First_02
支援対象
1.支援している活動:初等教育, 中等教育, 高等教育
2.学習内容:学び方
3.支援の意図:知識の習得, 理解の促進, メタ認知の促進
4.学習規模:個人
研究の斬新さ、独創的な点
現在、振り返り学習は、学習者が間違えた箇所について再考することが主流である。しかし、学習においては同じ間違いでも何度も繰り返し間違ってしまう箇所や、たとえ一度は正解したとしても次に間違えてしまうような、理解が曖昧な箇所が存在する。本研究ではアノテーションとマップ作成プロセスログの収集を通じて、学習者の理解データを取得し、それを分析することによって、学習者の理解に基づいた振り返りを目指す。
研究が与える影響
ICTを活用したデータの収集分析により、学習者個人の思考に合わせた振り返り手法を提案できる。
自動で行われる正誤診断結果から逐次的なフィードバックが可能となる。
研究の社会的価値
応用可能性: 理科や社会などの分野に限らず、英文読解など教材から明確な構造が抽出できる分野に幅広く活用できる。
実用可能性:
タブレットやPCとwifi環境があればどのような場所でも使用することができる。テストの代用として活用でき、自動で正誤判定がされるため、教授者の採点にかかる負担が軽減される。