高等学校に向けたLearningTools Interoperability (LTI) ベースのクラウド基盤授業支援環境の構築
学校名
公立千歳科学技術大学
代表者名
石澤咲人
チーム
【JSiSE推薦】TEAM-yamakawa-lab-LTI
概要
近年、個別最適な学びの実現に向けて学校現場でのICT活用が進む一方、学習管理システムやデジタル教材、動画教材などが個別に運用されることで、学習データが分散する「サイロ化」が課題となっている。本研究では、学習管理システムと外部学習ツールを連携する国際標準規格であるLearning Tools Interoperability(LTI)に着目し、高等学校を対象としたLTIベースのクラウド基盤授業支援環境を構築した。
全国の教職員121名を対象とした調査から、LTIの認知不足や導入時の技術的障壁が存在する一方で、学習ログの一元管理や採点自動化などへの期待が高いことを明らかにした。これを踏まえ、Google AssignmentsとYouTube LTIを活用した「診断・フィードバック・再学習」サイクルを実現する授業モデルを提案した。
教職課程履修済み大学生を対象とした検証では、LTI接続による作業時間増加という導入時の障壁が確認された一方で、採点作業時間の短縮や、学習者の再学習を促進する指導の質向上に対する肯定的な評価が得られた。これらの結果から、LTI導入には一定の導入障壁が存在するものの、それを上回る教育的価値を有し、個別最適な学びを支える教育インフラとして発展する可能性が示唆された。


