高等学校に向けたLearning Tools Interoperability(LTI)ベースのクラウド基盤授業支援環境の構築

大学
公立千歳科学技術大学
代表者名
石澤咲人
チーム
【JSiSE推薦】 Team Yamakawa-lab-LTI
応募カテゴリ
学習・教育の要素技術
研究タイトル
高等学校に向けたLearning Tools Interoperability(LTI)ベースのクラウド基盤授業支援環境の構築
研究内容の概要
本研究は,高等学校におけるLTIベースの授業支援環境の導入指針を検討するものである.現職教員121名への調査から,認知不足等の導入障壁を特定した.その上で,LTIを用いた試行環境を構築し,教職課程学生へのデモを通じて,一画面でのツール統合が学習の断絶を防ぎ,生徒の意欲喚起や個別最適な学びの基盤となる可能性を提示した.現場の実情に即した導入の在り方についても分析をした.
支援対象
1.支援している活動:中等教育
2.学習内容:その他 情報I
3.支援の意図:教材・教育方法の改善, 学習周辺コストの軽減, その他 個別最適な学び
4.学習規模:研究室規模
研究の斬新さ、独創的な点
本研究の独創性は,LTIを中等教育現場における「学習・指導の断絶を解消し、個別最適な学びを連続させる基盤」の可能性として位置づけた点にある.121名の教員調査で得られた課題に対し,教職課程の学生へのデモを通じて心理的・技術的障壁を抽出した.その上で,マニュアル等の支援体制の必要性を含めた導入のあり方を検討し,LTIの普及と発展に不可欠な要件を整理した点に独自性がある.
研究が与える影響
本研究は,LTIにより一画面に複数ツールを統合することで「学習の断絶」を防ぎ,個別最適な学びを支える可能性を提示する.教員役のデモを通じ,添削されたレポートと参照動画を同一画面で提示する環境が,教員の立場から見た生徒目線での学習意欲維持への効果が示唆された.これは,高度なデータ連携以前に,インターフェースの統合自体が「指導の個別化」を深化させる新たな支援方法となり得ることを示している.
研究の社会的価値
本研究は,制約の多い教育現場において,教員のアイデア次第で多様な授業を展開できるLTIの応用的価値を明らかにした.本研究で取り扱った授業モデルは,負担を抑えた個別最適な授業設計の可能性を示唆した.将来的な利用制約の緩和やツールの発展を見据え,生徒の個別最適な学びを促進させた上で,自身の授業改善へと直結する,持続可能な教育インフラのあり方を提案する点に社会的価値がある.



