生成AIを用いたオリエンテーションによるWeb調べ学習の動機付け支援

大学
電気通信大学
代表者名
鈴木音羽
チーム
柏原研究室 調べ学習動機付け支援チーム
応募カテゴリ
システム・ツール・アプリ
研究タイトル
生成AIを用いたオリエンテーションによるWeb調べ学習の動機付け支援
研究内容の概要
Web調べ学習では、何を学ぶかだけでなく、なぜその課題を学ぶのかという動機付けが重要である。しかし、すべての学習者が十分な動機をもって学習を始められるわけではなく、学ぶ理由を見いだせないと探究が不十分になる。本研究では、生成AIを用いて学習者に課題を探究する価値を見出せるような適応的オリエンテーションを生成・提示する手法を提案した。評価実験の結果、学習意欲の向上や情報探究の促進効果が得られた。
支援対象
1.支援している活動:初等教育, 中等教育, 高等教育, インターネット学習
2.学習内容:学び方
3.支援の意図:メタ認知の促進, スキルの獲得
4.学習規模:個人
研究の斬新さ、独創的な点
与えられた課題に対する学習者の関心を方向付けるために、本システムでは生成AIを活用して学習者が興味・関心をもつ領域や重視する生活場面と学習課題を結びつける要約文を生成する。これにより、学習者は課題を探究する価値を認識し、学ぶ意義を見出すことができる。さらに、この探究価値を個々の学習者に応じたオリエンテーションとして動的に生成・提示し、Web調べ学習における内発的動機付けを支援する点に新規性がある。
研究が与える影響
評価実験の結果、適応的オリエンテーションは、学習前の興味や探究意欲を高める傾向を示した。このことから、学習者の個々の関心や生活に応じて生成された要約文は、学習者が学習課題に学ぶべき価値を見出し、意欲を持って探究に取り組むことを支援する点で、情報探究学習支援としてインパクトあるものといえる。さらに、学習者が課題を広く深く展開する可能性が示されており、多角的な情報探究を促進する点で教育的意義がある。
研究の社会的価値
学習課題に探究する価値を感じられず、モチベーションが上がらないために生成AIに頼ってしまうという学習者は、若い世代で特に顕著である。本研究で提案する学習支援は、学習者が情報探究活動を生成AIに依存して行うのではなく、自ら探究することに対する価値を見出し、関心を持って情報探究活動を行うために生成AIを活用するものであり、生成AIがもたらす自ら考える機会の喪失という社会的問題を解決する手段となり得る。



