AIによる生成歌を導入した多言語音読学習と国際学生交流

神奈川工科大学 栗原磨裟斗

神奈川工科大学 栗原磨裟斗

チーム

鷹野研究室音読学習チーム

学校名

神奈川工科大学

代表者名

栗原磨裟斗

概要

本研究は、多言語を対象として、基礎音読から生成歌による音読までの音読学習を実践するための授業支援システムを提案する。発話を重視した練習を重ねることで、アジアや欧米などの各地域の人々との会話が外語国で「通じる」ためのリスニング力とスピーキング力を中心に養成することを目的とする。AIにより音読テキストから生成した歌を導入することで、音読学習の継続性の助長と国際学生交流の促進も狙いとする。

支援対象

1.支援している活動:初等教育, 中等教育, 高等教育

2.学習内容:英語, コミュニケーション, その他 中国語、タイ語、インドネシア語といった多言語

3.支援の意図:スキルの獲得, 教材・教育方法の改善

4.学習規模:教室規模

研究の斬新さ、独創的な点

提案システムの斬新さは、ネイティブ発話を音声認識する基本モデルを収集した地域発音データで学習させることで、各地域の人々による外国語発音(地域発音)に対応した音声認識モデルを構築する点にある。さらにAIが生成した未知の楽曲に対しても、学習者が適切に音読学習ができるように授業で使用する英語テキストの文章の内容に基づいてコード進行、リズム、メロディを動的に生成する楽曲生成AIを開発する点に独創性がある。

研究が与える影響

外国語習得において「聞く」「話す」ことを苦手とする学習者に対して、提案システムを用いて日本人が発話した英語などの地域発音を適切に認識し、自動採点結果などを示すことで、学習者が「通じる」外国語発音に向けて成長していることを実感し、自信に繋げる効果が期待できる。さらに、印象的な生成歌を音読学習に組み込むことで継続性を助長するとともに、留学生などがお互いに外国語を学ぶなどの国際学生交流にも展開できる。

研究の社会的価値

英語だけでなく様々な外国語に関心を持つことは、アジアや欧米などの各地域の人々との交流や協力に重要である。提案システムは、初等から中等・高等教育まで、多様な語学力の学習者を対象として多言語の音読練習を支援するとともに、留学生などの外国人とお互いの言語を学ぶクロスリンガル学習環境を実現できる。このように発音練習にとどまらず、外国人を交えたグローバル教育を実践し、人材を育成できる点に社会的な価値がある。

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