感情フィードバックを可能とするLINEチャットボットを使った 新たな情報モラル学習の提案

香川大学 宮内政宗

香川大学 宮内政宗

チーム

後藤田研究室 モラル学習チーム

学校名

香川大学

代表者名

宮内政宗

概要

本研究は、AIが会話の相手役となり、メッセージを送信した際に、そのメッセージから受け取る感情が『嬉しい』のか『悲しい(嫌な気持ちになった)』のかを判断し、受け取った感情に対応して、設定したAI側の性格をもとに返信を行うことで、自分の発言に対するフィードバックを容易に行うことができるLINEチャットボットを開発・実験したものである。

支援対象

1.支援している活動:初等教育, 日常的学習, コミュニケーション活動

2.学習内容:コミュニケーション

3.支援の意図:教材・教育方法の改善

4.学習規模:小グループ

研究の斬新さ、独創的な点

既存している生成AIを用いた詐欺防止のための体験型技術を応用し、AI側の性格をプロンプトで設定することで、人との会話での様々なシチュエーションを容易に体験することを可能としている。さらには、開発段階ではあるが、RAGを採用することで、さらに専門的な分野の会話でも、同様の学習効果を発揮させる汎用性の高さも兼ね備えている。

研究が与える影響

学習・教育効果:学習者の考察力や思考力を向上させ、体験学習中の意見や発言を活発化させる
学習・教育効率:指導側の準備負担を軽減させ、情報モラル学習の進行や指導者なしの学習者のみでの学びをサポートする
変革:LINEチャットボットで行った学習の結果から、さらにプロンプト・ファインチューニングを行うことで、より精度の高い体験型教材として進化していく(こちらは研究の応用で考えている)

研究の社会的価値

応用可能性:SNS上での文章のやりとりの学習という視点から、音声認識などを利用した口頭会話での感情フィードバックアプリケーションへの応用
実用可能性:指導者が学習者へ情報モラル学習を行う際の準備費用や負担を軽減(105文字)

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