学習者主体で振り返りながら学びを調整するための羅針盤システムの開発

東京学芸大学 山口大成
チーム
森本研究室学びの振り返り支援チーム
学校名
東京学芸大学
代表者名
山口大成
概要
高等教育では主体的に学びに取り組む中で学習状況を把握したり、それを踏まえ学び方を調整しながら次につなげていくために、学びをやりっぱなしにせず振り返ることが求められている。しかし学びを振り返って次に向けてどう学んでいくのかを調整したり,4年間の学びをつなげていくことが難しい。そこで本研究ではeポートフォリオに着目し、学習者主体で振り返りながら学びを調整するための羅針盤システムの開発をした。
支援対象
1.支援している活動:高等教育, 企業内教育
2.学習内容:その他 振り返りの支援
3.支援の意図:メタ認知の促進, 学習データの分析
4.学習規模:大学規模
研究の斬新さ、独創的な点
eポートフォリオからの学習者の自己学習,協働学習の学び方スタイルの同定
既存技術を組み合わせた学びの振り返りのテキストデータからの資質・能力の育成に関する記述の抽出手法の開発
生成AIを活用したeポートフォリオから学びの文脈を読み取ることによる見通しを立てることの支援手法の確立
学びを振り返りながら主体的に学習を調整・継続できるよう学習プロセスを見える化するラーニング・コンパスの開発
研究が与える影響
学習・教育効果:学習活動への取り組み方や,育成された資質・能力について振り返ることで現在地を確認し,次に向けて学び方を調整することができる。
学習・教育効率:教師や機関が学習者の資質・能力の育成状況とその振り返りを確認し,資質・能力の育成に向けた学習支援や授業改善,大学の教育の質を向上させることができる。
変革:大学生が見通しを持って学びを振り返り、学びを調整していくような自律的な学びができる。
研究の社会的価値
応用(転用)可能性:高等教育だけでなく,初等中等教育,企業における人材育成・ピープルアナリティクスに応用可能であると考えられる。
実用可能性: Webブラウザで動作するため即時に実用できる。
市場性:さまざまな資質・能力を育成するために自律的に学んでいくことが求められる高等教育の学生のニーズを満たすことができる。