マルチモーダルデータによるフィードバックを行なうVR活用型保育スキル育成システム

九州大学 福嶋 政期

九州大学 福嶋 政期

チーム

九州大学 福嶋・山田共同研究チーム

学校名

九州大学

代表者名

福嶋 政期

概要

本研究では保育士養成における絵本読み聞かせ技能の習得支援を目的としたVRシステムの開発を行っている。学習者はVR内で子どものアバターに向かって絵本を読み、声量・速度・姿勢・視線・アイコンタクト等のマルチモーダルデータを解析し、自動評価とリアルタイムのフィードバックを受ける。アバターは読み方に応じて悲しむ・怒るなど感情表現し、学習者に現実的な反応を提示することで、実践的な学習体験を提供する。

支援対象

1.支援している活動:中等教育, 高等教育, その他 職業教育

2.学習内容:その他 保育技能、特に本の読み聞かせ

3.支援の意図:スキルの獲得, 疑似体験, 学習データの分析

4.学習規模:個人

研究の斬新さ、独創的な点

VR環境で子どもアバターに絵本を読み聞かせるという設定自体が新規性を持ち、読み方に対する即時の表情反応を通じた内省的学習支援は独創的である。音声、視線、頭部の向きなどを統合的に計測・解析するマルチモーダル評価は、実践的技能を可視化する革新的な手法であり、従来の実習依存型の技能習得とは異なるデータ駆動型の訓練環境の構築に挑戦している点が特に注目される。

研究が与える影響

VRによる模擬実践環境によって、実際の保育現場に近い状況での反復練習を可能となる。主観的な指導から脱却し、客観的指標に基づいた技能評価を可能にすることで、教育の質保証にも期待できる。教室での教科書ベースでの学び、VRでの実習に向けたレディネス向上ができ、教育現場での学習者支援がより精緻化され、学びの成果と到達度の明確化が実現されると期待される。

研究の社会的価値

保育実習先における人材・時間的制約を解消し、効果的なトレーニング機会を提供する点で高い社会的価値を持つ。遠隔地や人材不足地域でも均質な教育環境を提供可能であり、地域間格差の是正にも期待される。また、アバターによるフィードバックを活用することで、指導者の負担を軽減し、訓練の効率化とコスト削減を両立する。保育士の質と数の両面から、持続可能な保育人材育成の基盤を支える技術といえる。

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