留学生の難解語と内容の理解度を考慮した授業と自宅学習の相互連携学習環境
チーム
JAIST長谷川研究室 L2×IE Group
学校名
北陸先端科学技術大学院大学
代表者名
松山宏樹
応募カテゴリ
システム・ツール・アプリ
研究タイトル
留学生の難解語と内容の理解度を考慮した授業と自宅学習の相互連携学習環境
研究内容の概要
本研究は,日本の大学に在籍する様々な国籍の外国人留学生が,ITパスポート試験に合格するための学習支援を目的とする.留学生が直面する専門用語の難解さ,内容理解の問題,及び学習を継続するためのモチベーション向上に焦点を当てる.具体的には,語学レベルに応じた用語の平易化,理解度に応じた教材の自動選定,及び理解度や成長度の可視化を通じて学習のモチベーションを向上させる環境を提供する.
支援対象
1.支援している活動:高等教育, インターネット学習
2.学習内容:その他 ITパスポート試験
3.支援の意図:知識の習得, 理解の促進, 教材・教育方法の改善, 学習データの分析, 学習周辺コストの軽減
4.学習規模:インターネット上無制限
研究の斬新さ、独創的な点
本研究の斬新さは,外国人留学生の語学レベルに応じた用語の平易化,学習進捗に基づく教材の自動選定,そして学習モチベーションを高めるための進捗可視化とバッジの付与の三点にある.これらは言語の障壁を克服し,個々の学習ニーズに対応する教育環境を実現する.段階的な学習支援と広範な試験範囲に対する継続的な学習モチベーションの向上を図ることで,留学生の学習成果を大幅に向上させる可能性が秘められている.
研究が与える影響
近年,日本の大学で学ぶ外国人留学生は増加し,その国籍も多様化している.本研究は,これら留学生の言語障壁を乗り越え,個々に最適化された学習環境を提供することで教育分野に革新をもたらす.用語の平易化,学習進捗に基づく教材の自動選定,及び学習モチベーションを支援する可視化手法を通じて,留学生の学びの質を向上させると同時に,多様な学習ニーズに応じた教育の可能性を広げる.
研究の社会的価値
本研究のアプローチは,ITパスポート試験に限らず様々な教科や専門分野への応用が期待できる.本提案手法は教育現場での運用コストを削減し効率的な学習支援を可能にする.市場性に関しても,グローバル化が進む中で多言語対応の教育プラットフォーム需要の高まりから,この教育ソリューションは教育市場においても高い商業的価値を持つと考えられる.特に国際的な学校やオンライン教育プラットフォームでの採用が見込まれる.