操作的アプローチに基づく和文英訳演習システムの設計開発と評価

チーム
学習工学研究室
学校名
広島大学大学院
代表者名
高原友紀
応募カテゴリ
システム・ツール・アプリ
研究タイトル
操作的アプローチに基づく和文英訳演習システムの設計開発と評価
研究内容の概要
日本語と英語の統語規則は大きく異なり、実際に先行研究で日本語話者が英語の統語規則を理解するのに一定の困難があることが示唆されている。そこで、日本の英語教育で伝統的に用いられてきた、統語規則を表す基本的なモデルである5文型を用いて理解させる目的で、与えられた和文を英文に向かって少しずつ変化させていく「段階的和文英訳変換モデル」の提案と、このモデルに基づく演習システムの設計・開発・評価を行った。
支援対象
1.支援している活動:初等教育, 中等教育
2.学習内容:英語
3.支援の意図:知識の習得, 理解の促進, 教材・教育方法の改善
4.学習規模:個人
研究の斬新さ、独創的な点
本研究で提案されたモデルにおいて、与えられた和文を、機能語によって単語の役割が決まる日本語の統語規則と、語順によって単語の役割が決まる英語の統語規則の差異を明示的に示しながら、英語に向かって段階的に英訳していく点が斬新さとして挙げられる。このようにすることで、学習者は日本語と英語の統語規則の違いを明確に認識ができ、また少しずつ翻訳していくことで、機械的に和文英訳を行うことができるようになっている。
研究が与える影響
本語は機能語によって単語の文法的な役割を決定し、英語は語順によって役割を決定するという違いがある。この統語規則の違いは英語を学習する際において高いハードルとなっている。しかしこの段階的和文英訳変換モデルを教わることによって、日本語の文から英語の文への変換を機械的に行うことができるようになる。また今までの英語教育でも用いられてきた5文型を使っているので、教育に使用する際の相性もよいと考えている。
研究の社会的価値
近代の社会ではグローバル化が進んでおり、海外に進出することや英語圏の人と関わるなど、英語に触れる機会も多くなり、将来的に英語を理解することは必須となっている。しかし、日本人にとって英語を理解することは容易ではなく、特に文法面での理解について困難が多いことが考えられる。そこで完全に機械的な翻訳である段階的和文英訳変換モデルを用いて指導することで、誰でも和文英訳をすることができるようになる。



