動画生成AIを用いたスキル習得支援法

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チーム

後藤田研究室

学校名

香川大学

代表者名

小林春一

応募カテゴリ

学習・教育の要素技術

研究タイトル

動画生成AIを用いたスキル習得支援法

研究内容の概要

動画生成AIによるスキル習得効率化の研究である.
学習者の静止画と,熟練者の動きと学習者の動きを合成した骨格データを,生成AIに入力し「少し上達した未来の学習者の教師動画」を生成する.学習者はこの動画と練習動画を比較し学習する.反復練習により,学習者と熟練者の動きの差異が小さくなり,生成動画が少しずつ熟練者の動きに近づく.これにより,上達後が想像しやすくなり,学習効率が上がると考えられる.

支援対象

1.支援している活動:初等教育, 中等教育, 企業内教育, 生涯学習, 日常的学習, インターネット学習, 医療
2.学習内容:その他 運動などの体を動かすスキル
3.支援の意図:理解の促進, スキルの獲得, 疑似体験, 教材・教育方法の改善, 学習周辺コストの軽減
4.学習規模:個人

研究の斬新さ、独創的な点

学習者が自分自身の「少し上達した未来の教師動画」を視聴することで,未来の学習者自身を見て振り返り学習可能となっており,これは今までの振り返り学習とは異なる独創的なものとなっている.
また,本研究で使用している生成AIは,動画から骨格データを抽出するため,YouTubeなどに多くある動画を教材として使用できる.このように,教材でないものを教材に転用する学習方法は独創的である.

研究が与える影響

熟練者の動きを学習者に置換することは,学習者にとって上達した姿が想像しやすく,高い学習効果が得られると考えられる.
また,提案する手法が普及すれば「未来の自分を参考に」学習するという新たな教育活動が生まれる可能性がある.
さらに,この手法では,YouTubeなどの普及している動画投稿サイトの動画を教材化することが可能であるため,多くの人がスキルを問わず簡便に個人学習が可能になると考えられる

研究の社会的価値

本研究で提案するスキル習得支援法は,体を動かすスキルであればどのようなスキルでも使用できるほか,教材は熟練者の動画があれば十分であるため,非常に転用可能性が高いと考えられる.転用可能性が高いため,社会で広く使われやすい。したがって,波及効果が高いと考えられる.実用可能性としては,本研究は,個人学習のコストを減らす支援法であるため,教育現場の指導者の負担を減らすことに繋がると考えられる.

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