MR環境における文字入力システムの創出
チーム
【JSiSE推薦】インタラクションデザイン研究室
学校名
和歌山大学
代表者名
若狭
応募カテゴリ
システム・ツール・アプリ
研究タイトル
MR環境における文字入力システムの創出
研究内容の概要
本研究ではMR環境におけるより効率的な文字入力方法を創出することを目的とした.この目的を達成するためのアプローチとしてハンドトラッキング, ジェスチャ入力、3次元キーボード, 直接キーボードを触ることで入力する形式の4つを組み合わせたシステムを検証した.ユーザーによる検証 の結果、本システムの課題が浮き彫りになった.
支援対象
1.支援している活動:その他 文字入力
2.学習内容:その他 文字入力
3.支援の意図:スキルの獲得
4.学習規模:個人
研究の斬新さ、独創的な点
本研究の斬新さとして,従来のVR環境における文字入力システムにハンドトラッキング機能を付加したことで,MR環境に適応した点がある.関連研究として、コントローラーを用いて空中の仮想キーボードとのインタラクションを行うことで入力を行うVR向けシステムがあるが,これにハンドトラッキング機能を付加することで,コントローラーを持ち運ぶ手間を除外し,出先などのVRでは想定しえない環境での利用を可能にした.
研究が与える影響
文字入力システムにも学習コストの点で学習と関係がある.入力効率が良くても,慣れるのに時間がかかる入力システムは好ましくない.学習コストの低い入力システムを創出することで文字入力の活用先に時間を割く事ができる.現段階で本研究は文字入力の新たな形式を提案しただけで留まっており,他のシステムとの学習コストの比較は行えていない.今後研究を続け,他の入力システムとの学習コストの違いにも目を向ける予定である.
研究の社会的価値
本研究はMR環境における入力手法の一例を検討したものである.よって,本研究が他の入力システムに比べ,より優れた結果を残した場合,今後ありとあらゆるMRにおける文字入力のデファクトスタンダードになりうる可能性がある.日本のスマホ市場の入力手法においてフリック入力が主流であるように,MRにおける入力手法においては,本研究の発展形が主流になる可能性がある.