キットビルド概念マップを利用した概念マップの命題作成過程とマップスコアについての相関分析

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チーム

学習工学研究室 KB班

学校名

広島大学

代表者名

長木 勇真

応募カテゴリ

評価方法

研究タイトル

キットビルド概念マップを利用した概念マップの命題作成過程とマップスコアについての相関分析

研究内容の概要

概念マップとは、2つの概念(ノード)とそれらの関係(リンク)から構成される命題の連結によって意味構造を表す図的表現であり、このマップの作製は知識や理解の整理・外化活動としての学習効果が認められている。本研究では、キットビルド概念マップシステムを用いることで、通常の概念マップ作成活動では追うことができなかった過程を追跡することが可能となり、新たな傾向を見つけることを可能にした。

支援対象

1.支援している活動:初等教育, 中等教育, 高等教育, インターネット学習

2.学習内容:学び方

3.支援の意図:理解の促進, 教材・教育方法の改善, 学習データの分析

4.学習規模:個人

研究の斬新さ、独創的な点

概念マップ作成活動ついての研究は従前から行われているが、学習者によるマップの作成過程は今まで着目されていなかった。本研究ではキットビルド概念マップの再構成過程を分析し、マップスコアの下位者は自己修正能力が低く、課題の中で行き詰った時に自力で解消できていないという課題を新たに発見した。

研究が与える影響

再構成されたキットビルド概念マップのマップスコアに影響する因子がマップの再構成過程の中にも存在することを本研究で新たに発見したことで、誤り個所の自己修正能力に着目した新しいアプローチでの教育支援を検討することが可能となった。また、本研究を基に今後さらに別の変数を用いて概念マップの作成過程について分析し新たな傾向を発見すれば、より具体的な教育支援につながる

研究の社会的価値

本研究の実験では大学生のオブジェクト指向型プログラミングの授業を対象としてその結果を分析したが、ほかの教科・学習者に対しても同様の傾向がみられる可能性がある。この場合、一般的な学校や企業内での教育現場でも再構成過程に着目した分析・教育活動が有効とされ、教授者が学習者をより多くの側面から支援できるようになると考えられる。

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