意思決定における妥当性の振り返りのための学習支援システム

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大学

東京工芸大学大学院

代表者名

前田新太郎

チーム

東本研究室 就職支援システム班

応募カテゴリ

システム・ツール・アプリ

研究タイトル

意思決定における妥当性の振り返りのための学習支援システム

研究内容の概要

意思決定は仕事や生活の多くの場面で必要になるが,重要な意思決定では逡巡が懸念される.逡巡の解消には,自身の意思決定を評価し,妥当性を認識する必要がある.そこで本研究では就職活動を題材に,意思決定に用いる軸の評価とその評価を認知するための支援システムを開発した.学習者の評価とシステムによる評価を比較させ,軸の振り返りと修正を促す.システムを用いた活動は,自身の意思決定の方法を洗練することにつながる.

支援対象

1.支援している活動:高等教育

2.学習内容:学び方, その他 意思決定

3.支援の意図:メタ認知の促進, スキルの獲得, 教材・教育方法の改善

4.学習規模:個人

研究の斬新さ、独創的な点

学習者の選択した軸とその軸の重要度を元にシステムが考案する企業選びと,学習者自身の考える現状の企業選びを比較させることで,学習者に評価軸と会社選びを接地して考えさせることができる.また,意思決定においてはリフレクションがあることで振り返りができ,妥当性が認識できると考えられるが,このシステムは他者のリフレクションを必要とせず,一人で使用して振り返りを行うことができる.

研究が与える影響

就職活動における意思決定は,教師との相談や自身での熟考によって行われてきた.しかし,本研究の提案するシステムを使用することで一人でも取り組むことが可能である.また学習者は,考え方が分からずに一人で熟考するよりも妥当性をもった意思決定を行える.さらに,本システムを使用して意思決定について思考することで,意思決定全般の考え方の学習に繋がることが期待できる.

研究の社会的価値

本研究は,就職活動における企業選びを題材としているが,システムの支援による,学習者の現状の考えを軸として挙げ,その軸を評価し妥当性を認識させるプロセスは,ビジネスや人生の選択などのような多くの意思決定での応用が期待される.つまり,本システムを通して意思決定全般の考え方の習得に繋がる.さらに,大学生だけでなく社会人にも適用可能である.

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