ロボットプレゼンをデザインしてプレゼン動作を見直し
大学
電気通信大学
代表者名
伊藤 絢勇
チーム
柏原研究室 学習支援ロボットチーム
応募カテゴリ
教育(学習)方法
研究タイトル
ロボットプレゼンをデザインしてプレゼン動作を見直し
研究内容の概要
本研究では,ロボットに対して自身のプレゼンテーション動作をデザイン(再現・再構成)することにより,新たな動作への気付きを促す.学習者は,自身のプレゼンテーションを撮影した映像を確認しながら,プレゼンテーション動作モデルをもとに,ロボットに動作を再現する.その後,再現した動作と映像を比較し,新たな気付きをロボットに反映する.これにより,撮影動画の確認だけでは難しい,新たな動作への気付きを促進する.
支援対象
1.支援している活動:高等教育, 企業内教育, 研究活動
2.学習内容:その他 セルフレビュー
3.支援の意図:理解の促進, メタ認知の促進, スキルの獲得
4.学習規模:個人
研究の斬新さ、独創的な点
本研究の独創的な点は,一般的に撮影動画を見直すことで行われてきたセルフレビューにデザインを取り入れた点である.自身の動作を確認するのみであったセルフレビューにおいて,自身の動作の再現・再構築を行うことによって,新たな動作への気付きを促すことが期待できる.また,身体性を伴う動作を扱うことから,PC上のキャラクターなどに比べ身体性の面で優れている,ロボットをデザインの対象として用いた点も独創的といえる
研究が与える影響
本研究のインパクトは,セルフレビューにおいて自身のプレゼンテーション動作をロボットにデザインすることで,良し悪しの確認に加え,自身が想定しなかった動作への気付きを促進することである.プレゼンテーションに限らず,撮影動画を用いたセルフレビューは,良し悪しを判断することに重点が置かれている.本研究はデザインを通し,良し悪しの判断に加えて,想定していなかったものへの気付きを重点的に促進できる.
研究の社会的価値
本研究のもたらす社会的な価値は,自身の動作を見直すセルフレビューが存在する様々な活動に応用できることである.面接,プレゼンテーション,マナーなど,幅広い場面で必要とされる活動においてより良い学習方法を提供し支援することができる.また,今回の研究では研究初学者を実験の対象としたが,ある程度熟達した教員の講義などにおいても,デザインを行うことで,新たな観点から見直しを行う機会を提供できると考えている.