薬局におけるロボットを介入させたオンライン栄養指導の提案
大学
大阪府立大学
代表者名
坂口夢羽斗
チーム
真嶋研究室
応募カテゴリ
システム・ツール・アプリ
研究タイトル
薬局におけるロボットを介入させたオンライン栄養指導の提案
研究内容の概要
医療従事者からの新たな患者指導方法として、 ロボット介入を検討した。生活習慣病の予防には正しい病識理解と継続が必要である。正しい知識の獲得と健康意識の変化について検証し、予防や症状の改善、受診による早期発見につなげる。方法として、ロボットからインタビューとクイズを出題、これらを踏まえて医療従事者が生活指導や受診勧奨を行う。約1か月後にロボットから病識の確認と指導を行った後、インタビューを行った。
支援対象
1.支援している活動:医療
2.学習内容:学び方
3.支援の意図:知識の習得, 理解の促進
4.学習規模:個人
研究の斬新さ、独創的な点
医療機関では、オンライン指導が加速していると言えども1対1の関わりが基本である。しかし、本研究のようにロボットが介入して会話に参加・応援したりしながらの指導は治療を行う上で新しい切り口である。また、普段は指導を真摯に受けたがらない、継続できない方の心理的な負担の軽減を行うツールとしてのロボットの介入は真新しく、医療者にとっても新しい指導方法となり患者にとっても新しい学びの場となる。
研究が与える影響
白衣高血圧という言葉がある通り、患者は医療機関では少なからず緊張している。聞きたいことが聞けない、そして不安が解消せず自身の疾患への理解が進まなくなり治療に支障が出るなどの悪循環に陥ることが往々にして起こる。そこで、当たり前のように対人であったが本研究のように愛らしいロボットが介入することで精神的な不安が減り医療従事者との会話がスムーズに進むことで意思疎通が円滑になり高い治療効果を生み出す。
研究の社会的価値
生活習慣病に関して、日々患者指導が実施されている。しかし、その指導を理解し、次回指導まで継続している患者は2割ほどと言われている。継続のためには患者自身が興味を持つこと、意欲を出すことが重要である。本研究により、少しでも患者意識の行動変容があれば、患者自身の生活習慣が見直されることで個人の医療費削減が起こることで国の医療費削減につながる。また、管理栄養士だけではなく他職種や病院でも活用できる。