構造分解を通じた漢字分解演習システムに関する研究

大学
国立広島大学
代表者名
今井悠太
チーム
学習工学研究室
応募カテゴリ
システム・ツール・アプリ
研究タイトル
構造分解を通じた漢字分解演習システムに関する研究
研究内容の概要
私たち日本人が日常的に使用する漢字は、発達障害の学習者や非漢字圏学習者などといった特定の人から見ると大変複雑であるため、習得に工夫が必要であり、時間を有する場合がある。本研究では漢字の構成要素に注目し、要素間の関係を明らかする”構造分解”という学習方法に注目して学習者に最適な漢字学習法の分析、提供をシステムにより実現させて、最終的には学習者間で協調学習が可能な教材の完成を目指している。
支援対象
1.支援している活動:初等教育, 中等教育, 高等教育, その他 特別支援
2.学習内容:語学
3.支援の意図:知識の習得, 理解の促進
4.学習規模:ソーシャルネットワーク規模
研究の斬新さ、独創的な点
従来の教育現場では漢字は書字での学習が主流である。しかし、漢字は他の文字と比べて形態が複雑であり書字をするためにはまず漢字がどのような構造でできているのかを理解する必要がある。また、構造の捉え方は学習者の知識によって異なる。そのため、本研究では漢字を分解するという学習方法を、特に学習者の知識に合わせて提供可能なシステムを作成し、分析することによって漢字学習の効率的な学習環境の提供を可能にする。
研究が与える影響
本研究における学習・教育効果は特に漢字が苦手な学習者や非漢字圏の学習者に大きな効果が期待できる。これまで一般学習者と発達障害児や非漢字圏学習者を含めた包括的な学習者を支援できるような漢字学習システムは存在しなかった。このシステムをきっかけに、漢字学習支援に限らず、学習者の多様性を考慮した学習支援をソフトウェア開発や統計処理といった情報技術により実現することの重要さや意義を伝えていきたい。
研究の社会的価値
本研究は様々な学習者を想定した学習システムの設計である。特に、インクルーシブ教育を背景に特別支援学級の学生と一般学級の学生が共同で学ぶことが可能な学習法をシステムという形で提供することにより、学習の効率化や分析が可能となることから、より良い学習を提供し続けることができる。学習者の多様性を重視することによって、できる限り学習者間での理解の隔たりをなくすことで、ダイバーシティへの配慮を行う。



