新たな視点からのVRプレゼンテーションセルフレビュー
大学
電気通信大学
代表者名
廣瀬はるか
チーム
柏原研VRチーム
応募カテゴリ
システム・ツール・アプリ
研究タイトル
新たな視点からのVRプレゼンテーションセルフレビュー
研究内容の概要
プレゼンテーション改善のための重要な学習方法であるセルフレビューでは,実施した非言語動作の必要性や有効性を振り返ることが重要である.しかし,動画撮りして客観的な見直しを支援するだけでは動作の的確な把握ができず,改善点への十分な気づきを得ることは難しい.本研究では,非言語動作への的確な把握と理解を支援するために,VRを用いて客観的視点および主観的視点からのセルフレビューを促す方法を提案する.
支援対象
1.支援している活動:研究活動
2.学習内容:その他 プレゼンテーションセルフレビュー
3.支援の意図:知識の習得, 理解の促進, メタ認知の促進, スキルの獲得, 疑似体験
4.学習規模:個人
研究の斬新さ、独創的な点
本研究では,プレゼンテーションのセルフレビューにVR技術を用いることで,自分のプレゼンテーションの発話・身体動作・視線などの非言語動作を追体験し,主観的な視点からの振り返りが可能となる.客観的視点だけでなく,主観的視点を加えた2つの視点から自分のプレゼンテーションを振り返ることで,客観的に見直すだけでは十分に気づくことができなかった非言語動作の改善点への理解と気づきを促す点が独創的な点である.
研究が与える影響
実際のプレゼン会場を模したVR空間でプレゼンテーションリハーサル,セルフレビューを実施することで,集中力の増加や心理的抵抗感の軽減,エンゲージメントの増加が期待できる.また学習者は主観的視点からプレゼンを視聴し,プレゼンタの非言語動作を体感しながらセルフレビューを行うことで,特に身体的な非言語動作に対して直感的な気づきを得ることができ,不十分・不適切な点の改善に有効である.
研究の社会的価値
熟達者によるプレゼンのモーションデータや音声データが蓄積されると,熟達者のお手本を客観的に学習できるだけでなく,熟達したプレゼンタの非言語動作を体感することで新たな気づきやコツを習得するといった新たな学習コンテンツとして利用することが可能である.さらに研究活動だけでなくビジネスの場において,会議や顧客先でのプレゼンの疑似体験,レビューといったオンラインでの企業研修等への応用も考えられる.