教えることで学ぶ英会話支援ロボット

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大学

電気通信大学大学院

代表者名

須藤敬仁

チーム

柏原研究室 学習支援ロボットチーム

応募カテゴリ

システム・ツール・アプリ

研究タイトル

教えることで学ぶ英会話支援ロボット

研究内容の概要

英語教育では英文をペアで読み合う活動が行われている. しかし, 英文読み合いにおいて学習者は英文を話すことに集中し, 学習相手の発話に注意が向かない場合があり,コミュニケーション上問題である.本研究では, 誤った発話を行うロボットと英文を読み合い, ロボットに対して誤りを指摘して教えるシステムを開発した. 実験の結果, 教えることでロボットの話した英文を正しく想起できるようになる傾向がみられた.

支援対象

1.支援している活動:初等教育, 中等教育, コミュニケーション活動

2.学習内容:英語, コミュニケーション

3.支援の意図:メタ認知の促進, スキルの獲得, 疑似体験

4.学習規模:個人

研究の斬新さ、独創的な点

本研究では, ロボットとの英文読み合い活動においてロボットが英文の発音や文法を意図的に誤る不完全な発話をし, その誤りに対して学習者がロボットに教授するシナリオを構築する. このような教えることによって学ぶ(Learning by Teaching)行為を通して学習者のロボットに対する向社会性を促進し, 円滑な英語コミュニケーションを目的とした英文読み合いを可能とする点が本研究の独創的な点である.

研究が与える影響

ロボットとの英文読み合いを通して, ①ロボットの発話を注意深く聞くことによる学習効果と②ロボットに教授を行うことによる学習効果が得られる. ①に関して, 学習者のリスニング能力の向上や英語コミュニケーションを擬似体験させることが期待できる. ②に関して, 学習者のスキルに応じてロボットの誤りを作り出すことでLearning by Teaching効果を高めることが期待できる.

研究の社会的価値

近年の急速なグローバル化の中で英語による積極的なコミュニケーション活動が重要視されている. 提案システムはより真正なコミュニケーションを作りだし, さらに教授活動を行うことで学習者の英語に対する自己効力感の低さ等を軽減する可能性がある. また, ロボットに教授することに関しては英文読み合い以外にも応用可能であり, 学習者に合わせてロボットが誤ることで誰でも教授を行え, 高い学習効果が期待できる.

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