複数のAI審査員による英文スピーチコンテストの実践
代表者名
尹 泰昌
大学
神奈川工科大学
チーム
KAIT英文スピーチコンテスト実行委員会
応募カテゴリ
実践方法
研究タイトル
複数のAI審査員による英文スピーチコンテストの実践
研究内容の概要
本研究では、複数のAI審査員と複数の人審査員の審査よる英文スピーチコンテスト実践のためのAI審査技術の開発、およびコンテストの実践を通じた英文スピーチ学習方法の立案を行う。英文スピーチ審査には、ジェスチャ、声の大きさ、話す速度などの複数の要素があるが、審査の確実性を増すため、AIによる認識精度が実用レベルである音声認識と表情認識技術を活用し、発音の正確さ、表情の適切さについての採点機能を実現する。
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支援対象
1.支援している活動:初等教育, 中等教育, 高等教育, 生涯学習
2.学習内容:英語, 学び方, コミュニケーション
3.支援の意図:スキルの獲得, 教材・教育方法の改善, その他 グローバル教育推進
4.学習規模:大学規模
研究の斬新さ、独創的な点
既存のAI技術を活用した英語発音練習や面談時の表情練習などの学習支援システムに関する諸研究と比較して、本研究の独創性は、(1)認識性能の異なる個々のAI型認識システムを連携させて協調機能させるための新しい要素技術の提案、(2)小学生から大学生を対象とした大学・地域規模での英文スピーチコンテストというAI技術活用の新しい実践、(3)本コンテストを通じた新たな英語学習者群の発掘を、実現する点にある。
研究が与える影響
大学グローバル化推進による国際交流機会の増加に伴い、学生の英語コミュニケーション力・表現力の育成が一層必要とされる状況において、本研究は、(1)英語コミュニケーション・表現学習の意識向上、(2)コンテストという場を活用した英語スピーチ学習の楽しさの助長、(3)AI技術採点に基づいたゲーム性の導入による繰り返し学習機会の増加、などの点で新しい効果あるいは従来よりも高い効果をもたらすことが期待される。
研究の社会的価値
本研究で実践する英文スピーチコンテストは、参加者を近隣地域から広く募るとともに、遠隔授業の技術を導入することにより、タイ、インドネシア、ベトナムなど海外も含めた遠隔地の学校と連携したコンテストも実施可能である。このように本研究による英文スピーチコンテストは非常にスケーラブルであり、大学、関連地域、さらには国内・国外全体の国際化に関する取り組みの活性化につながる点に、本研究の社会的価値がある。