階層概念の理解を目的としたインタラクティブな操作環境の設計・開発

代表者名

古賀修平

大学

広島大学

チーム

学習工学研究室KB班

応募カテゴリ

システム・ツール・アプリ

研究内容の概要

学習内容の全体構造を理解し整理する方法の一つに階層的な概念整理がある.階層的に整理することで記憶に残りやすく,幅広い単元の関連付けが可能になるとされている.
しかし,整理の仕方を学ぶことは難しく,教授活動を行っても理解が行われているか分からないことが問題である.
学習者の理解の外化と知識の整理活動ができるとされる概念マップを用いて階層概念の理解を目的とした操作環境の設計・開発を行った.

概要説明ファイルはこちら↓
ligp2018_12_kaiso

支援対象

1.支援している活動:初等教育, 中等教育

2.学習内容:学び方

3.支援の意図:理解の促進, メタ認知の促進, スキルの獲得

4.学習規模:教室規模

研究の斬新さ、独創的な点

階層概念には,上位概念と下位概念の意味関係の種類によって,Is-a階層とPart-of階層に分けることができ,概念同士の関係をIs-a階層で表し,概念が持っている性質をPart-of階層として表す.本システムは階層構造の整理方法自体を学習するものとなっており,概念や概念が持っている性質を実際に自分の手で自由に動かしながら学習するという点が新しいものになっていると考える.

研究が与える影響

本システムを用いることで階層概念の整理方法を学習することができ,学習内容を階層的に整理することで記憶に残りやすいとされているおり,フィードバック機能も備わっているため,学習効果が期待できる.また,脳内で構成される階層構造をマップとして表現することで,学習者の理解状況を把握することができるため,どの部分に対して教授・支援を行えばよいか容易に判断することができるようになる.

研究の社会的価値

階層概念の整理方法を学習するものであるため,階層構造を扱う学習内容に対して階層的に整理することが可能になると考えられ,応用することが期待できる.また,学習者が作成しているマップを教授者は,システム上で学習者全体,あるいは個人を選択してみることができるため,どの学習者に支援が必要かを判断できるため,教授者の負担を軽減することができる.

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