大量調理実習における基本動作を身に付けるための調理シミュレー ターの開発
代表者名
新井健太
大学
東京電機大学理工学部
チーム
クッキングシミュレーター開発チーム
概要
現在、栄養士学校では資格を取得するには、必須科目である集団調理実習を行う必要がある。しかし、以下の問題がある。まず、少ない実習実施回数の中で一人の学生が実際に調理を行う機会が少ない。次に、大量の食材と大型の調理器具を扱うため多くの経費が掛かる。さらに、重労働となる実習の特質上、作業に危険が伴う場合がある。これらのことから、十分な実習を行うことが可能な栄養士養成施設が少ないのが現状である。そこで私たちは女子栄養大学と共同研究で、すべての学生が安全かつ手軽に大量調理の経験ができる調理シミュレーターを開発する。 まず、私たちは模範となる教員の動作を収集、解析した。そこで、基本となる動作には上半身と腰の動きが重要であることが判明した。そのデータを用いて、本システムでは主に学生と模範動作を比較して助言する2つの機能を開発した。まず、android端末の加速度センサーを用いて、腰の前後と上下の動きを計測し音声で適切な助言を行う機能である。次に、kinectの深度センサーや赤外線センサーを用いて上半身の動きをとらえて計測し、PC画面上で適切な助言を行う機能である。
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