「わからない」がわかるシステム

代表者名

津守庸平

大学

広島大学

チーム

学習工学研究室物理班

概要

私たちは、「わからない」が分かる学習システムを開発しています。授業などで学んだことを理解できているのか、利用できるのかを確かめるために演習として問題に取り組むことが多いと思います。そのとき、問題が解けないこともよくありますが、このとき、その問題すべてが分からなかったのではなく、問題の一部が原因で問題を解けなかったということも考えられます。そこで、本システムでは、問題が解けなかった場合、その問題を単純化していき、解ける問題を発見させることで、問題全体のうちの分かる部分を特定します。そして、解けた単純化問題と、直前に解けなかった問題とを比較することで、分からない部分が特定できる、つまり「わからない」が分かることが出来ます。この「わからない」が分かれば、問題の解き方を教えることなく、出来なかった問題を自力で克服できると、私たちは考えています。今回作成したシステムは初等力学を対象としています。本システムを3年に渡り、実際の教育現場で利用したところ、250名中158名の学習者が、出来なかった問題を自力で克服することが出来ました。また、196名の学習者から、このシステムに対して肯定的な意見をいただくことが出来ました。

[wp_ulike]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です