実物体の把持移動に適合するARモデル描画システムの構築と評価
代表者名
稲留 広貴
大学
和歌山大学大学院
チーム
IDラボ
応募カテゴリ
システム・ツール・アプリ
研究内容の概要
従来の人型の仮想物体を利用した人物画スケッチ学習支援システムでは,学習者がリアルタイムで人型モチーフを直感的に操作して好みのポーズに決めることは出来なかった.そこで本研究では改善案として,学習者がデッサン人形をタンジブルインタフェースとして用い,それをリアルタイムに好みのポーズに変化させ,仮想のモデルの姿勢を変化させる手法を提案し,その試作システムの構築と評価を行った.
概要説明ファイルはこちら↓
ligp2018_03_jitsubutsu
支援対象
1.支援している活動:日常的学習
2.学習内容:その他 人物画スケッチ
3.支援の意図:スキルの獲得
4.学習規模:個人
研究の斬新さ、独創的な点
デッサン人形では難しい仮想人型モチーフによる肉付けされた人物の輪郭線のスケッチ学習,把持表現が可能なAR描画システム,デッサン人形をARモデルの位置姿勢の操作デバイスとしての使用,既存技術のスキル学習支援への新しい応用
研究が与える影響
学習・教育効果:輪郭線・骨格診断システムと併用することによって,独学での人物画スケッチ学習において,高い学習効果を期待できる
学習・教育効率:従来の人物画スケッチ学習支援システムより,直感的操作が可能になったことによって効率が高まる
変革:実物体を操作デバイスとして用い,3Dモデルを操作するこの手法は人物画スケッチ学習以外のスキル学習での応用も期待できる
研究の社会的価値
応用:実物体を操作デバイスとして用い,3Dモデルを操作するこの手法は人物画スケッチ学習以外の教育場面での応用も期待できる
実用可能性:比較的安価なKinectとPCのみを使用しているため,運用のコストが削減されている
市場性:人工知能に取って代わられる可能性の低い職業としてデザイン分野が挙げられており,比較的難度の高い人物画学習への応用が期待される本システムはニーズが高い